小説基本情報
【今日の日付と呼んだ範囲】 2024年1月07日、全8話読了
【webpage】 小説家になろう
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【タイトル】 九回目勇者の隣の席には十六回目魔王が座っている
【作者】 宮前葵 先生
【作品情報】 約10万字、完結済み
【高評価ポイント】
最強複数回転移勇者 ★★★★★
最強複数回転移魔王 ★★★★★
恋愛含むキャラ描写 ★★★★★
小説感想
【感想】
このブログはほとんどアクセスが無いので基本的に虚空に向けて感想を投げているわけだけど、それでも月数回は読書感想文を書いていきたいと思っている。良い作品を他の読者さんに紹介したいってのももちろんあるけど、良質で面白い作品の何が良いのかを言語化するのは作者としてとても重要なことだと思っていて……自分のためにも細々とこの感想文は続けていきたい。
さて、今回読んだ作品は九回目勇者の隣の席には十六回目魔王が座っている。複数回転移して最強勇者俺つえーってのはたまに見る設定だけど、そこに更に最強な複数回転移魔王様を被せてくる設定。これはそんなタイトルな設定をしっかりと描写しきってくれた良作。
10万字という枠の中でテンポよくお話が進むのがまずよかった。主人公最強ー的な描写をサクッと畳んで、最強魔王様が登場。魔王様と勇者の現代ドタバタストーリーを挟んだかと思えば、他の魔王とか勇者とかを出してストーリーや設定を肉付け。最終的に魔王様の内面中心のストーリーを綺麗に畳んで完結。ちょうどラノベ一冊分読んだってくらいの感じで満足できる作品だった。
こういう複数転生・転移系のお話は舞台を大きく変えることで、読者さんに飽きさせずにお話を展開させることができて良いよね。ちょっと雰囲気は違うけど、『追放されるたびにスキルを手に入れた俺が、100の異世界で2周目無双』(感想:https://novel.dxlontheroad.com/2022/11/19/web_free_novel_review27/)なんかもとても良い作品だったことを思い出す。
この作品のお話に戻って、主人公は最強勇者系で良い感じのキャラをしているわけだけど、やっぱり最強魔王様のキャラ描写がとても良いんだな。良いキャラが二人作れると作品は踊り出すよね……ということで、異世界に現代に、戦闘にラブコメに、二人の掛け合いがとても楽しめた作品でした。
10万字となろう作品としては短めでの完結だけど、内容がしっかり詰まっている作品。とりあえず読んでおくのがおすすめな作品です。
–No.PD.
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