【今日の日付と呼んだ範囲】 2022年12月16日、79話まで読了
【webpage】 小説家になろう
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【タイトル】 岩壁のルォ
【作者】 加茂セイ 先生
【作品情報】 約28万字、連載中
【作品スタイル】 多視点3人称で綴る優秀能力系の大ボス討伐異世界ファンタジー
【高評価ポイント】
無自覚最強系能力 ★★★★★
作り込まれたファンタジー世界観 ★★★★★
数多のキャラが織りなす討伐ストーリー ★★★★★
【一行感想】 ほのぼの系主人公が素敵なファンタジー異世界で色々やらかしてくのが面白い
【感想】
そろそろ今年の読み納めかなーって気がしてきているけれど、もう1作品くらいはレビューできたらいいなーなんて思っている2022年の年末。
そんな年末にしてた旅行中に、ふらっとランクを漁っていて出会えたのがこの作品。面白くてどんどん読み進められたし、異世界設定もかなり凝っている感じ。たぶんもうすぐ完結するのかなーって雰囲気はあるんだけど、30万字越えくらいのオリジナル良作を読みたい人におすすめの作品って感じかしらー。
なろうの日間ランキングで伸びてくるだけあって能力チート持ちの主人公ではあるんだけど、最近のなろうテンプレに沿ってるって感じの作品ではない思う。
幼さがまだ残る主人公、ちょっと暗めのスタートで復讐系のストーリーから始まるわけだけどざまぁを押し出していくってわけじゃない、全体に絡んでいく神話系のストーリーなんかも最近のなろうの本流ではない気がする(異世界恋愛系はフォローしてないので、そっちで流行ってるかについてはなんとも言えないけど)。
中盤から恋愛風味のお話もちょいちょい出てくるわけだけど、ほのぼの風味って感じだよね。
そういう感じなわけだけど、読むとこれが面白いんだなー。
やっぱり一つ一つの描写をしっかり丁寧に描いているっていうのがいいんだろうね。能力値がさほどでもない序盤、村での暮らし方や魔物との戦闘でまず主人公の特異性が際立つ。
その後色々あって能力がかさましされてくると、能力チート系の話も絡めて面白おかしくお話が進んでいく。
どんどんとキャラも増えて恋愛風味の色も乗って……3人称でしっかりといろんな人の出来事と思いを描いているから、話に重厚さが出ていくし飽きないんだよなー。
そんな感じでお話はどんどんと厚みを増していくわけだけど、主人公を離れた他場面描写もお話をしっかりと盛り上げてくれている。主人公の視点を離れるってのは、下手すれば読者さんをUターンさせちゃうわけだけど、このお話の場合は物語を組み立てるのにかなり有効に使われていたと思う。
まあ、結局のところは作者さんの描写力が高いからって話になってしまうわけだけど……その上で色々と読者に物語に没入させるための工夫が凝らされていた作品だったと思う。これも自分で書いてる作者さんたちにおすすめしたい作品だねー。
お話がこのままもう少しで終わるのか、はたまたその先に壮大な物語を紡いでいくのかはわからないけれど……なろう系好きにもそれ以外が好きな人にもおすすめできる異世界ファンタジー冒険物語でした!
–No.PD.
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