【今日の日付と呼んだ範囲】2022年8月22日、290話まで読了
【webpage】 小説家になろう
【link】 https://ncode.syosetu.com/n5677cl/
【タイトル】 亡びの国の征服者~魔王は世界を征服するようです~
【作者】 不手折家 先生
【作品情報】 161万字、連載中、書籍化、コミカライズ化
【作品スタイル】 基本男性主人公1人称(たまに他者視点話あり)のファンタジー戦記
【高評価ポイント】
シリアスでの緊張感の上げ下げ ★★★★★
恋愛含むキャラ同士の関係 ★★★★★
現代知識チート・学園ものもあるよ ★★★★★
【一行感想】 いつまでも面白さと緊張感の続く壮大なファンタジー戦記
【感想】
この作者様の最近の作品・竜亡き星のルシェ・ネル(https://ncode.syosetu.com/n5196hp/)からこちらの作品に流れてきたんだけど、序盤のあたりは読んだ記憶があった。2015年頃の連載当時に読んでたってことかな……たぶん? 書籍化作品だけあって、一旦読み始めたら最後まで読みそうな感じの作品だったし。あ、ちなみに竜亡き星のルシェ・ネルの方もとても良いファンタジー作品なのでおすすめ。
さて、この作品の方に話を戻すけれど、基本は王道ファンタジーと王道戦記の合わせ技という感じかな。異世界転生設定はあるし、現代知識チートは結構あるので、テンプレセットな意味での読みやすさと面白さもある。
だけど、全般としては濃厚な世界設定と魅力的なキャラ設定が張り巡らされているので、じっくりと読み込んでいける感じの作品。
特に戦記ものなので仲間キャラ周りでの緊張感が強い作品だった。主人公の周りがいつでも順風満帆って感じの作品じゃないので、ストーリーの流れに沿って落ち込んだり浮上したりしながら緊張感を持ってずるずると読み進められる作品。
昨今はシリアスパートをできるだけ少なくしてスカッとパートだけで作品を構成する作品も多いわけだけど、上手に描かれたシリアスパートってのはこんなにも読者の心をつかむことができるんだなーっていう印象。恋愛にしても戦闘にしても、こうピリっと締まるよね。このあたりの技術は書く方での参考にさせてもらいたいなーって感じ。
現時点での最新話まで読んだところで160万字って文字数なわけだけど、読了後の読後感はまさに160万字を読んだ後って感じ。設定とかは重めだから結構読み込んじゃうけど、描写はサラッと読みやすいところも多いので相殺してるって感じかな。
しっかりとしたシリアス展開を含むので、そのあたりが苦手じゃない人にはとてもおすすめな作品。160万字読みきる時間があるときに読み始めるのをおすすめする。
–No.PD.
関連記事
コメント