アマゾンKDPでペーパーバック出版?

アイキャッチ KDP

 

久々にKDPのwebページを覗きにいったら、何やら出版のところに【ペーパーバックの作成】という項目が増えている。

あんまり詳しく書かれてるページはなかったんだけど、ペーパーバックはようするにソフトカバーの紙本ってことのよう。

外部リンク: Amazonのペーパーバックの説明(英語)

印刷インクとか紙色とかも変えられるようだけど、さて……

ペーパーバック出版する? しない?

以下はKDPホームページにかかれている、他の形式で作成するメリットの解説文を引用。

”ペーパーバックを出版して新しい読者を増やしましょう。KDP では、ストア利用者から注文を受けるごとに本が自動的に印刷されて出荷されるので、印刷費を前払いしたり、在庫を抱えたりする心配はありません。ペーパーバックの販売には 60% のロイヤリティが適用されます (ここから印刷費が差し引かれます)。”

というわけでAmazonは一応積極的にすすめていて、ロイヤリティーの中から必要な費用が差し引かれるということのよう。自分からの出費がないってことがわかってるのには安心感がある感じだよね。

 

以下は実際に出版プロセスを書いていくわけだけど、先に個人的雑感を書いておくと、あんまり弱小個人の紙出版むけじゃないかなあという印象。出版費用の関係で1000円近くとかなり値段を高めに設定しないとまともなロイヤリティーが残らない。電書で売れてるやつを紙でも一応出しとくってのはありかもだけど、電書で爆死してるようなやつはまあ売上0になるだろうな……なんて予測している。

んでもってついでに電書版からの原稿の変更も少し面倒くさい。文章の方も少しフォーマットを整える必要があるし、表紙もフォーマットが違う。まあこのあたりは1回テンプレフォーマット作っちゃえばいいだけなので、たくさん著作がある人はここで躊躇う必要はないと思うけど。

いずれにしろ、こうしたもろもろを考えると、常に電書板にペーパーバックを付けるのは二の足を踏む、という印象。

……ともあれ、一応出版手続きの確認も兼ねて、やってみるだけやってみることにする……っていうか1冊出したら全部出しても一緒だから、そのうち電書で出してるやつは全部ペーパーバックも出すとは思う。

 

ペーパーバック出版、やってみた!

ま、とりあえず一冊試してみましょうかと、ホームページの【ペーパーバックの作成】をクリック。

電子本の出版の時に見慣れている投稿画面へと移動する。

最初はペーパーバックの詳細情報。

こちら見た所記入内容は電子出版とほとんど同じで、電子書籍のところのリンクから飛べば、電子書籍のものと同じタイトル、あらすじ、著者名など、ほとんどの項目が既に記入されている。もし必要があれば幾つか変える必要があるのだろうけど、私はカテゴリーを1個追加しただけ。

保存して続行するとペーパーバックのコンテンツの編集画面へ。

こちらではペーパーバック特有の項目で、印刷版のISBNを割り当てる必要があるそう。黄色で目立つ無料のKDPのISBNを取得するをクリックすれば、すぐに取得することが可能。

詳細については以下。

外部リンク: AmazonのISBNの説明ページ

ちなみに電子書籍ではISBN取得は必要ないけど可能なので、もし「元の電子書籍でISBN設定したかな?」って記憶が曖昧な人は、電子書籍のコンテンツのページにいけばISBN設定してるかどうかを確認することができる。

 

続いて印刷設定の詳細。

印刷コストの詳細については以下のページに書いてあるんだけど、あんまりわかりやすくない。

外部リンク: Amazonの印刷コストの詳細ページ

計算ツールもおいてあるので、たぶんそっちを使ったほうが良さげ。

外部リンク: Amazonの印刷コストの計算ツール

ふむふむ。まあページ数次第だけど、出版費用に660−1000円くらいかな。私の本のペーパーバックフォーマットで150ページだと、1100円に出版を設定すると電書と同じくらいのロイヤリティーが貰える感じになりそう? うーん、売れない予感。

 

とまれ、ここまで来たら原稿のアップロードなのだけど、日本語では今の所pdf形式のみサポートされているそうな。なるほど、電子書籍のようにワードそのままって感じで簡単にはいかないのね。それから、どうやら原稿テンプレートがあって、それに従ってペーパーバック用原稿を準備する必要があるのだそうな。

外部リンク: Amazonのペーパーバック原稿テンプレートと説明

外部リンク: Amazonのペーパーバックの書式設定のページ

んでもってテンプレートに文庫版のサイズはなくて、一番小さいのは新書判の103 x 182 [mm]のテンプレート。今回は……まあ最初だしなんでもいいかってことでA5サイズの148x210 [mm]で試してみることに。

ちなみにタイトルやら目次やらついてるテンプレートもあるんだけど、残念ながら日本語のものはまだ準備されていないようだ。

さて、どんどん電書の原稿をテンプレにコピペしていく。私の場合KDPの電書で159ページになってる本が、150ページだった。ま、このあたりはフォーマットやら行間のスペースやらってところで色々変わりそう。

表紙も原稿も日本語の場合はpdfに直す必要があるので、ソフトやらウェブやらなんでもいいのでpdfに直す。私は原稿はMacのプリントから、表紙はGimpで。

あ、そうそう表紙のスタイルが背表紙裏表紙付きで、電書と全くフォーマットが違う。

外部リンク: Amazonの表紙の作成の説明ページ

色々と書いてあるんだけど、とりあえず下のページで文章原稿の情報を入力してテンプレートを作れば良いっぽい。

外部リンク: Amazonの表紙サイズ計算ページ

ここでダウンロードできるテンプレをGimpで開いて、背景に文字にって感じで表紙を準備してったらなんとかなった。フォーマットはPDFだけアクセプトされるので、PDFで出力する必要あり。Gimpなら問題ない。

 

表紙と原稿をアップロードすると、先に進む前に原稿のチェックをする必要がある。ウェブページのプレビューで開いて承認ボタンをクリックすると、価格設定に進める。

価格設定は……まあ色々値段を突っ込んでみてどのくらいロイヤリティが残るかってのをチェックすればいいと思う。私の場合は一応電書とほぼ同じロイヤリティーが残る1100円に設定した。ページ数やら何やらで色々と値段は変わるようだけど、印刷代がかかるから電書のようにめちゃくちゃ安く設定するってことはできないはず。

 

……という感じのペーパーバック出版体験記でした。

ちょっと大変なところもあったけど、まあ一度表紙と原稿を作っちゃえば後はテンプレにコピペなので……売れるところはあんまり想像できないのだけど、一応全部の著作をペーパーバック化しようとは思っています!

 

–No.PD

関連記事:

KDP関連の投稿

コメント

タイトルとURLをコピーしました